インドで生きるということ/a Japanese living in India

意識高い系の旧帝大卒文系男子がインドに現地採用されてせっせと働く話

南インド旅行・4日目:ポンディシェリ~マハーバリプラム~チェンナイ

南インド旅行記・4日目です。最終回。空港に行くまで。

 

 

ポンディシェリ~マハーバリプラム

9時過ぎに起床。昨晩はフードファイターかな?というくらい食べていたので

起きて早々に胃が重くテンションが上がらない。

 

支度を終えて10時ごろ部屋を出て、部屋の鍵を返しに外へ行く。 

フランス人のオーナーの隣に、もう2人のフランス人男性がいて雑談していた。

(2人のうちの1人がすごいテンプレな「フランス人男性」の顔だった…)

 

中心部は西洋風の建物、と思えば他の都市と変わらず物乞いをしてくる汚いインド人。

牛肉やコンチネンタル(欧米料理)が至るところで口にできる。そして酒税がない。

そしてフランス人がフランス語で雑談。改めてここは不思議な場所だったと思う。

 

そんなこんなでリクシャーを拾い、昨日昼に使ったバスターミナルへ行く。

12時前にバスが出発(前回みたくひたすら聞いてバス探してます)。

目指すはマハーバリプラム。

マハーバリプラムとは

マハーバリプラムMahabalipuramタミル語:மகாபலிபுரம்)は、インド南部のタミル・ナードゥ州カーンチプラム県に所在し、ベンガル湾に臨むかつての港湾都市。古名はマーマッラプラムチェンナイ(マドラス)の南約60キロメートルに位置する。(Wikipedia『マハーバリプラム』より)

チェンナイから日帰りで行けるリゾート地、という位置づけです。

そして世界遺産がある。

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ポンディシェリからだと、基本的には2時間ほどかかります。

 

マハーバリプラム

赤印のところで降ります。そして国道(というより主要道路?)ではない

白線の道へと南下していきます。

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奥まで2キロ弱はあるが…私は歩いた。(リクシャー使っていいと思う)

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バス停近くの牛。道路の真ん中で止まったり、ゆーっくり横断したりします。

「海岸寺院」

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600ルピー*1(外国人価格)。

どうやら、南部なら世界遺産は全部無料、というわけではないようだ…。

 

7世紀末から8世紀頭に建設されたと考えられている、らしい。

この度で見てきた壮大で豪華絢爛な寺院とは異なり、他になく朽ち果てている感じが

歴史の長さや海沿いの環境を反映しているなと思い、とても印象的です。

 

寺院の奥は海岸というような場所で、海と歴史ある寺院の組み合わせは

他の観光地ではどこにもないんじゃないかなと思う。おすすめ。

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彫刻や石の角の部分など、かなり丸くなっています。結構エモい

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ナンディー像も、まだ一応は牛だとは分かるけれども擦れ切っています。

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リンガ像。リンガって男根をかたどっているんですが、普段よりエモいぞ。

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途中でイグアナを見かけました。動き方がすっごいヘンテコだった(笑)

ファイブ・ラタ

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海岸寺院から1キロ半ほど歩きます。チケットは海岸寺院と両用なので実質無料。

ヒンドゥー教寺院のオリジナルになった5つの建築物様式があります。

正直何がすごいかはそんなに分からず、退屈に感じた。

というかさすがに飽きてくるんですね(笑)

 

クリシュナ・バターボール

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傾斜があるのになぜか転げ落ちない石、ってやつです。

私の知る限りだと、ミャンマーにも黄金色の石で似たようなものがありますね。

「石やなあ~」という感想で終わります。写真に撮ると更に凄さが伝わらなくなるし。

海岸

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「海岸やなぁ~」で終わります。

海岸もすでにチェンナイやポンディシェリで見ているので、特に感動はなし。

 

画像右には馬がいます。お金払えば乗せてくれるようで、大声で客引きしてました。

馬を引いている少年が、海岸を吠えながら走り回っている野良犬に砂を投げてつけていたのがぶちまけていたかけていたのが印象的です(笑)

 

スプライトを飲みながら海岸から戻る道を歩いていたら、向こうから駆けてきた身なりの汚い7,8歳くらいの子どもが

「ジュース!!!」と言いながら私の持つペットボトルに触れようとしたのが気持ち悪かった。目がすごいギラギラしていて挙動も変だった。

普通に生きていると子どもに対して生理的な嫌悪感を抱くことってまずないだけに、インドは何から何まで強烈やなあと思いました。


マハーバリプラム~チェンナイ

午後6時過ぎ、バターボール付近のバス停からチェンナイまで行くバスに乗れました。

チェンナイ中心部まで行き、そこからエグモアまで歩き地下鉄に乗って空港へ行こうと考えました。
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だいたい1時間半くらいかかるイメージ。

 

問題なく座れ、たのでこのまま何もなく到着するだろうと思っていると、

8時過ぎ、チェンナイの明らかに中心部でない場所で全員降ろされました。

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本来こういうものが旅の醍醐味かもしれませんが、疲れていると結構しんどいです(笑)

ほんとダメなリクシャー運転手

変なところに降ろされましたが、チェンナイ空港に向かう必要があります。

マップを見ると歩いていける距離に地下鉄駅はありますが、乗り換えの接続は悪そうだしまた新しい路線を逐一調べるのも面倒でした。

このため初日に降りたエグモア駅までオートリクシャー行くことに決め、すぐに拾う。

 

あらかじめ200ルピーを提示すると「この距離でそれは安い」と強く拒否されます。

(地図を見ると12キロあり車で30分弱かかるので、やや買い叩いてる感はある)

英語があまりできないドライバーでもあり、1分ほどやり取りをして、何とかこの金額で成立。

 

20数分ほど車に揺られ、到着する雰囲気を感じたので周りを見てみると電車のセントラル駅。

別に500メートル~1キロほどしか目的の駅からは離れていないものの、間違ったところで降りるのも不当だなと思い、停車させ文句を言う。

「俺が降りたいのはセントラルじゃなくてエグモア。そもそも鉄道じゃない。地下鉄」「分からないならわからないって言ってくれ」と半ば呆れながら言うと、言葉が通じてないようで通りから人を呼んできた。*2

「彼に『エグモア駅へ連れてけ』って言って」と改めて言うと

「『それならもう50ルピーかかる』って言っている」と言い始めます。

この運転手、さっき解決した話をまた掘り返してます。

旅行者が口をそろえて「インド人がウザい」と言う理由が分かってきました。

 

こっちは無駄に時間を食っているので1ルピーも追加で払う気もなく

言葉で圧を掛けてエグモアへ向かわせました。

お会計の時に200ルピー渡した際の心底不満そうな表情も、なかなか強烈でした。

 

地下鉄~空港

地下鉄には無事に乗れ、50分ほどかけて空港に到着。

駅を降りると食堂が開いていたのでそこで夕食を済ます。夜10時ごろ。

 

実は深夜発の便ではなく早朝(6時ごろ)の便のため、空港のシートで荷物を抱えて

そのまま寝ました。

食べたもの

スニッカーズとマースチョコレート

画像なし。それぞれ50ルピーと40ルピー。

 

私の場合、デリーやグルガオン、ムンバイなどの主要都市には住んでいないため

普段の生活に戻るとポンディシェリで食べるようなご飯(安価なアルコール、魚や牛肉といった食材、コンチネンタル料理全般)には全てアクセスしにくくなります。

なので何とか一食食べておきたかったけれども、どうやっても空腹にならなかった…。

とはいえ、こういうジャンクな食べ物で一食スキップするのも妙に記憶に残るもので、

後になって回想すると割と悪くない思い出です。

フィッシュカレーとトマトチーズライス

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組み合わせのセンスが悪いのはご愛嬌。

フィッシュカレー250ルピー、ライス150ルピー

マハーバリプラムの有名店ムーンレイカーズで食べたもの。*3

 

『歩き方』では「欧米向けの味付けで量が多い」というレビューが書いてあるが、

実際にオーダーすると確かにライスがめちゃくちゃ多い。おそらく二合はある。

 

ライスについてはひたすら大味が360グラムほど続くという単調さ。

それにかけるカレー。こちらは特に大盛りというわけではない。

普段インドで食べるもの(=インドカレー。厳密にはマサラ)とは違い、欧風カレーだったため新鮮さがありました。ほぼ違う食べ物といってもよい。

とはいいつつも、ちっこい魚の切り身を一つ突っ込んだだけのフィッシュカレーは正直滑稽な感じがします。魚もそんなに美味しくはなかった。

アイスクリーム2つ

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35ルピー、40ルピー。

チェンナイで降ろされた時、50メートル先にアイス屋があったため購入。

基本的に単価が安いものを食べるときは2個とかまとめて食べます(笑)

味は普通です。

イドリーとオニオンドーサ

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イドリー20ルピー。

イドリーは南インドの食べ物です。米粉と豆粉をブレンドしており、蒸しパンに近い。

確かに安いですが、実際のサイズも結構小さいのでプレートとして見ると殺風景です。

カレーにも特に美味しくはなかったので、ただただ腹を満たすだけだった。

 

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オニオンドーサ60ルピー。

やっぱりイドリー二個で夕食済ませるのは少なすぎて無理(笑)というわけで購入。

一人の東アジア人がプレート2つ分食べている姿は地元住民からしたら異様に映っただろう。

 

ドーサは南インドの代表的な食べ物です。こちらの中身としては、大量の炒めた玉ねぎが入っています。

できたて生地のパリパリした触感と玉ねぎの甘みが最高に合って美味い!

 

ちなみにマサラドーサについては、CNN「世界で最も美味しい食べ物」49位です。

米CNN調査「世界で最も美味しい食べ物TOP50」結果発表 : カラパイア

世界的な知名度は高くないはずなので、健闘している順位。しかし信憑性は低いランキングだよなこれ。

 

まとめ

この国はなんだかんだで、将来的に大きく経済成長するための前提がまだ整っていない気がしていきます。中国もガサツだけどインドと比較すると後者が際立つ。

 

私が普段インドのオフィスで仕事をしているときには、

一部の部署や下請けのインド人による仕事のトロさについてイライラすることがあります。(着任以来、「なんでこんなに納期破るの?」という疑問は四六時中感じています)

ですが自部署の人は結構優秀だし、お客さんのインド人もかなりちゃんとしています。

私は今回が初の国内旅行(なお「海外旅行」としてのインドも初めて)ということもあり、仕事と違うインド人との絡み方を何度もしましたが

インド人ってヤバい奴はとことんヤバいな、って思いました。もちろんいい人もいるけれども。

 

仕事を通したインド人を知っていたけど、普通のインド人について知らなかったため

考える機会は多かったです。

というか南インドでこれだったら俺は北インド旅行ではブチ切れまくりなのか?(笑)

 

*1:12月20日現在、1ルピー=1.60円。

*2:インドでは、インド人同士がExcuse me的な前置きもなく知らない人に道を聞いたりするのは普通なので、今回のようなことも普通にある。

*3:『地球の歩き方・インド編2018~2019』に掲載されており、また実際に訪れたブログ記事もすぐ出てくる。