インドの日系企業で3か月働いて感じた金と時間のこと
前回記事の続きです。
インドの日系企業にて現地採用職(以下「現採」)で働いて感じた、
金のことと時間のことをまとめます。
結論
結論から述べます。
あくまで私のケースでいうと、お金はたまります。自分の時間は、十分すぎるほどあります。
着任以前に想定(計算)していた以上だったので、この点にはかなり満足しています。
お金
そもそも年収いくらなの?
契約時に提示された私の年収は約270万円です。ちなみに現地通貨(ルピー)払い。
正式な書類では年間1,800,000ルピー。
1月22日現在、1ルピー=1.54円なので275万円になるわけですね。
なおボーナスは2年目から業績次第で出るそうですが、ごく少額です。特に期待していません。
インドでは外国人への就労ビザ発行の条件として「雇用者は年間25,000ルピー以上を支払うこと」という決まりがあります。特殊スキルを要しない仕事の場合、日系企業はその最低額である25,000ルピーで募集をかけています。*1
日本では新卒~2年目途中まで働いていましたが、給料は当然ながら
日本で働いていた時より落ちています。
月収は?
月収は単純計算で約22.5万円(約150,000ルピー)。ここから各種控除がなされます。
口座には毎月約120,000ルピー(約18万円)が入金されています。
給料は安いが可処分所得は高い
給料こそ高くありませんが、可処分所得*2は高いです。
普通に生活していると、大体80,000ルピー(約12万円)は貯まります。
(単純に12か月計算すると年間144万円貯金できます)
1.何より物価が安い
2.娯楽自体が少ない
理由は、シンプルに上記の2点に収斂しますね。
そもそも大抵のものが日本と比べるときわめて安いし、それと合わせて
お金をかけるような娯楽の数が極端に少ない。
飲み会も、自分の環境では本当に少ないので、やはり出費要素が少ないです。
駐在員が気を遣ってくれる
自社に限って言うと、駐在員の方がかなり気を遣ってくれます。
私が新入社員ということと、駐在員・現地採用を含めて日本人の中で一番若いためか
日本のインスタント食品や缶詰などを頂く機会があり、出張時に参加する飲み会では
毎回ほぼ全額出していただいています。感謝です。
家賃は払っていません
あとは個人的なケースですが、私は赴任地の関係で家賃が全額免除になっているのが
とても大きいです。これは本当にありがたい。
インドの賃貸価格にはかなり疎いのですが、デリーやグルガオン、ムンバイやバンガロールなどで日本人的の基準を満たす家を借りるとなると、安くて月3万円~するはず。
(実際に賃貸契約されている方、情報共有いただけますと幸いです)
さらに細かい話をすると、携帯電話料金(SIMカード費用)をはじめとして
会社が何かと負担してくれているので、それで出費を減らせています。
時間
日本での生活に比べ、格段に可処分時間*4が多いです。
残業はない
現採は基本的に残業がありません。残業代も出ませんが、私は全く経験していません。
この記事を書いている本日も、午後6時半過ぎには部屋に到着していました(笑)
私のオフィスでは日本人インド人含め、始業10分前にオフィスに着き、定時に帰ります。ただし駐在員の方は、多かれ少なかれ定時後にも部屋で仕事しています…。
ちなみに、他オフィスでは現採でも週に数回・1時間程度の残業をやっているところもあり、気の毒でした(サビ残はちょっとなぁ…)。これは運ですね。
勤務時間外の絡みは少ない
勤務時間外での交流や飲み会はありますが、かなり少ないです。
土日を使って社員で何かするようなイベントもほとんどありません。
また、当然ながら現地に友人もいないので、本当に一人で過ごすことが多いです。
有給休暇はかなり取れる
支給された分はすべて使えます。
(なお駐在員は、日本本社よりは使えるけれど大幅な消化は不可能だと思う)
繁忙期を避ければ、土日などと組み合わせることでインド国内でも海外旅行でも行けます。
1年先輩の現採の方が、旅行のために2週間休みを取っていたときは感心しました!
まとめ
1.給料の金額は日本で普通に働くより安い
2.しかし、物価が安いし娯楽がないのであまり出費しない
3.駐在員や企業の厚意もありお金は貯まりやすい
4.基本、残業はない
5.休日や平日夜に予定を入れられることも少ない
あくまで20代としての目線ではありますが、
現地採用での生活は自由に使えるお金と時間が十分にあります。
前職が東京勤務だったのもありますが、月に10万以上貯金するなんて不可能だったので
この点ではかなりメリットを享受しています。
残業に関しては前職で転職を決意して以降よく定時帰宅していたので、
実はさほど大きな感動はないんですが(笑)